もうけもん -1-
「冬型が強まり、日本海には筋状の雲が…」この季節になると何度となく耳にする言葉。
ノロノロ運転の車に苛つきながら250kmあまりを走り回ってきたら、さすがに草臥れてしまった。
「こんな日はウンマい酒に癒してもらうに限る」と生もと系を欲する我が身。
『秋鹿 山廃特純 蔵元自営田産雄町 火入原酒 H16BY』
昨年末の搾りで、秋鹿の山廃、しかも雄町。かつ7号酵母。常温に置いていたとはいえ未開栓ときては…
「いくらなんでも無理があったか」と思いきや…
「え、開けたてなのに甘いよ!?」
ごくわずかな生臭(?)を感じるのは、味乗りの遅さを生で引っぱり、火入れのタイミングでカバーした?
それも気にしなければ味の中に埋もれてしまう程度。十分にまとまりがとれているとはいえないまでも、こんなに味乗りが進んでいるとは思わなかった。
うれしい誤算の後は、当然、熱燗(50℃近辺)超えにチ〜ン♪
「ほえ〜!?」
まとまりまで出てきちゃった。こりゃ、え〜わ!!
生もと系であることをことさら主張しないものの、心許なさが取れ、程良い甘みを伴った燗酒に…。
アテは鮭の焼き物。腹の部分はかなりの脂。醤油をさっとかけ回して、と…。
白菜と豆腐のスープ煮。スープがインスタントっぽいけど、白菜の甘みと豆腐のフルフル感。片栗粉でつけられたとろみでやさしい味に。温かさが腹に沁みる〜。
ボルシチ。「これがあるなら綿屋の雄町にすれば良かったか」と思ったけど、どうしてどうして、秋鹿山廃もトマトの酸味を難なく受けとめてくれますぜ。
ほうれん草の胡麻和え。胡麻和え多いです、このところ。好きだから良いけど…。
秋鹿の山廃、山田錦もあったはずなのに、どこにもぐっちゃったのかかなぁ。
店内発掘隊出動準備!! (笑)
トマトの酸味にあうといえば「綿屋」が思い浮かびましたが
秋鹿の山廃もいいんですね。
トマト料理としてボルシチ・・・これも合いそう。
全然日本酒に関係ないですが、ボルシチ大好きです!
というか、ロシア料理全般が好きなのです〜。
>まき子さん
ロシアには近いんだけど、遠く感じる国でありまする。(^^;
冷え込みが厳しいんで煮込み料理はありがたいけど、毎日和風では飽きる。そんなときにトマトの酸味は気分を一新する効果がありますねぇ。
秋鹿の山廃、山田錦のほうも試してみなくては…。
H16BYならまだあるよ。ヾ(@^▽^@)ノ ワーイ
>nizakeさん
ウチ、槽汲も火入れもやっとこれから。<H16BY (苦笑)