海の向こうならナチス帝国に挑むレジスタンスだろうか。合併により来年からこの市内に17の蔵元が存在し、県内トップ(?)の生産地となるであろう長岡は、名実ともに薄炭酒城の本丸。もちろん薄酒城・炭酒城の出城は他にも数多く存在するが、地元贔屓では右に出るものがない地でもある。
その越後長岡にこんな店があることを知ったのは先月下旬のこと。
遠来の「macjiroさんと呑むならここ!!」とアジトにすることを決めていたのだ。
長岡の飲み屋街、殿町の片隅。8席だけのカウンターの中央にカミさんともども陣取り、「舶来泡大砲でも?」「いいえ、国産米鉄砲を」で弾薬探し。
「お、先日、忘年会用にとHさんが調達していった残りがあるぞ」
まずは『神亀 ひこ孫純米(2003.12詰)』から。
アテは、“カスベの煮付けと自家製飛竜頭(?)”に“のっぺ”も。薄味に仕立てられた煮物がうまい。macjiroさんは「これがカスベですか?」と感慨深げ。あれれ、骨を残しているよ。「これ、骨も食べるんです」と耳打ち。「へぇ〜、ホントだ、コリコリしてうまいんですね」
次いで“おでんの盛り合わせ”、“モツ煮込み”、“クリームチーズ奴”を頼み、酒は…
『睡龍 生もと純米 H16BY』を。
そろそろ頃合いか、と持参の弾薬を「これ、お土産代わりに」恐る恐る差し出すと…
「良かったら呑みませんか?」とうれしいお言葉が。
さっそく『奥播磨 山廃純米 H14BY』から。
うぅむ、もうひと練れさせたら、もっとよくなるはず。
「今日は青森のカワハギがとても良かったので」と地元で揚がった蛸の刺身とともに登場。うれしいことに肌色の肝もきちんと添えられているじゃな〜い。
肝をひと舐め… ウンマ〜い!!
次の弾薬は『清酒竹鶴 雄町純米 H14BY』
そうこうしている間に、いつもここの調達係を務めてくださるHさんが登場。
ならば酒は『生もとのどぶ H16BY秋火入れ』をぜひとも呑んでいただかねば…。
これにて持ち込みの弾薬をすべて呑破。錫製銚釐が空く間もないほどフル回転だ。
店主曰く「紹興酒」の『小笹屋竹鶴 番外編 純米原酒 H12BY』には“酒盗クリームチーズ”を合わせ、macjiroさんのリクエストで『村祐』も冷やと燗とでワングラス。
シンプルな深谷ネギ焼をアテにさらに燗酒を…。
億兆Hさんの仕事に欠かせないものが、稲藁。ひょんなところでmacjiroさんのこれからとつながる。近畿と越後のコラボレーション。つくづく酒の縁や人の縁は奇なるものと思わずにいられなかった。
いつしかHさんと店主に我々3人となった店の中で、酒談義・農談義はまだまだつづくのだが、ふと気がつけば荷馬車がカボチャに戻る時間。
「こりゃ、たいへん」とまたもや早起きしなければならないmacjiroさんをホテルまで送り、名残を惜しみながらも別れの時が…。
macjiroさん、「道中、気をつけて。また一緒に呑みましょ!!」


■億兆 おくちょう
 新潟県長岡市殿町3-3-8
 〒940-0064
 Phone. 0258-32-2400
 19:00〜 月曜定休