# ?なタイトルだったので変えました。(11/03)

徳島からお江戸経由で届いたのは、山水図が描かれた磁器杯。
試した「メダカ」画と同型のものを探し出してもらったものの、思ったほど数がなかったのが残念だが、値段も手頃で手への収まりも良く、酒の味を素直に伝えてくれる。

杯は、ある意味厄介で、自分の口に合わないものだと、酒がまるっきり別物になってしまう。
料理との相性云々以前の問題になってしまうことを怖いとも思う。
飲食店でも杯を疎かにするような店は以ての外。多くを望めるものではない。
きき猪口も「本きき」とただの「蛇の目」では値段が3倍も違うが、道具には道具の必然があり、紛い物はしょせん紛い物であることを知っておくことだ。

だから、酒を選ぶなら、その酒に見合う杯も選ぶ。最低でも酒と同等か、それ以上。欲をいえば、その杯を育てるよろこびも味わえる方が良い。
ひとたび自分の口に合うものに出会すと、その口福は何物にも代え難くなるから、呑兵衛たる者、酒や肴にこだわるだけでなく、自分の口に合う杯をいくつか揃えたいものである。