秋鹿 山廃純米吟醸 無濾過原酒<火入>2001

nizakeさんのコメントに唆されて、「そういえば、あったな」と、早速開栓。
うひゃあ、す、酸っぱい〜。米の味とともに押し寄せる酸っぱさ。ヨーグルトキャラメルのよう‥などという優雅なものじゃない。知らない人に飲ませたら、それこそ「やっぱりお酒って長く置くと酢になるんですね」と云われかねない、ダイレクトな酸っぱさなのだ。
まぁ、搾って4年近く、常温で2年弱の開栓直後にしたら、こんなものだろう。
2時間ほど経って、奥底にヨーグルトキャラメル様の甘酸っぱさと旨みの片鱗が‥。
この酸があるからには‥ えぇ、遠慮容赦なく煮ましたね。
内心、過熟かとヒヤヒヤしていたくせに‥。と、これは陰の声。(^^;
猫舌としてはかなり高めの温度(50℃強)ではまだ酸っぱさを感じるが、煮付けた鱈の肝を一口食べると、あら不思議、酸っぱさが雲散霧消したではないか。鱈の肝の脂を抑え、肝自体の味をも引き出してくれる。
上燗のやや上くらいになると、出てきましたよ、ヨーグルトキャラメルを思わせる甘酸っぱさを伴ったふくよかな旨みが。原酒ならではの練れたアルコールの強さが、スクラムを後押しするようにズーンと圧力を加えてくる。これですよ、これ。
残念なことに、この日はハズレを引いたらしく雌の鱈。白子があれば、もっと幸せになれただろうに‥。それに煮汁で煮た大根もなかったなぁ。
まぁ、良いさ。楽しみは次回に取っておこう。


てな訳で、3,300円/1800mlと尾浦城とを比べるのは酷なのだが、確かに尾浦城には秋鹿山廃への抜け道が隠されているようだ。それに、定番酒には普段飲みならではの強みがあることを付け加えておこう。そう、財布にやさしい。これが絶対条件ですよ。
秋鹿山廃純吟には残念なことに酵母の表示がない。9号か901ではないかと感じるが、もしそうだとしたら、惜しまれるところだ。80%精米の純米をみると分かるのだが、秋鹿には6号がよく似合う。
これも半可通の勝手な解釈。あまり気になさらぬように。:-)

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秋鹿 山廃純米吟醸 無濾過原酒<火入>2001” に対して6件のコメントがあります。

  1. マック次郎 より:

    鱈の白子、好きなアテです。特に塩焼きが。
    近所(徒歩2分)の居酒屋でよく注文します。
    先日も、秋鹿雄町8割火入れ原酒と、美味しくいただきました。

  2. Masamune より:

    こちらはスケトウダラが常食ですから、塩焼きにするには小振りすぎるかも。
    白子の塩焼きといえば、そちらでいただいた鯛の白子が絶品でしたよ。生でも良いといわれた鮮度でしたから、中が温まる程度の焼き加減で、もうトロトロ。思い出しても涎が出ます。
    河豚の白子を思いっきり食べてみたいなぁ。(^^;

  3. りょう より:

    こんにちは。お邪魔します。
    白子はあまり興味なかったんですが、河豚の焼き白子を食べてから好きになりました。
    とろとろの白子、おいしいですよねぇ〜。

  4. Masamune より:

    りょうさん、ようこそ。お運びありがとうございます。
    しかし、白子の初っ端が河豚ですか?
    羨ましいですねぇ。反面、あぶないものを知ってしまってご愁傷様というか‥。
    もう戻れませんよ。(^^;
    あぁ、河豚喰ひたひ。X-D~~~~~

  5. nizake より:

    たぶん901号だと思います。
    私は昨日、一年間電子レンジの横で放置した…
    「辨天娘他数種類のきき酒残酒」を燗にしました。
    ふにゅ〜〜〜〜〜、ダメでした。
    ブレンドも適当だからいけなかったんでしょうけど、なにより、とんび君と私の唾液が少しは混入していたのでしょう。香りからして幻滅でした。おそるおそる口にしましたが、腰砕け、妙な酸ありですぐに捨てました。

  6. Masamune より:

    鍋に入れたら‥って、信念に反します? 🙂
    昨晩は肥前蔵心90%に鯉川五百万石純吟10%のブレンド燗。驚きはありませんが、失望もなく、おいしくいただきました。
    あぁ、やはり901でしたか。6号なら、同じ酸っぱくてもキャンキャン吠えないと思うんだけど‥。

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