酒々彩々
「最近、酒の話がないですね?」「た、確かに…」
日々呑んでいるとはいえ、楽しむよりもチェック主体という味気ない飲み方では…。(汗)
それに、相変らずカネはないものの、やることだけは次から次へと湧いてくる!!
とありがたい(?)日々が続きまするゆえ、じっくり書く暇もなかなか見出せずに…。
とまずは自己弁護から。(苦笑)
そんな中で、昔日のご縁から…
「そちらでカンファレンスを開くことになりましたので、お酒をご紹介ください」
というお声掛けをいただいたこと。
例えそれが滅多に手を出さない地元酒限定というシバリがあるにしろ。(苦笑)
もう一つは…
「ようやく伺うことができました!!」
といただいたご縁を訪ねてのご挨拶が叶ったことに加え、そこに酒友が集ってくださったこと。
ささやかながらうれしいこともあった神無月のはじまり♪
醸造年度に関わらず、きちんと熟成させたお酒にこそふさわしい呼び方だと思いまするが、今年は因州美人にすっかりほだされて、珍しく時季(当年)ものの “ひやおろし” を買い込んでおりまする。
もっとも年中居座っている神亀 “ひやおろし” のようにもはや定番となっているものもありまするゆえ、ことさら呼び方にこだわらずとも、要はオススメするにふさわしい酒かどうか、ただその一点だけなのは他のお酒たちと何ら変わらないんですけどね。(笑)
ずいぶん久しぶりに仕入れたここの火入れのお酒。
酸度1.6・アミノ酸度1.1なれど、味わい、特に後の余韻は思った以上に軽やか。
たぶん酵母は従来どおり協会14号だと思われるまする。
「え、これ、開○!?」と見紛ってしまいそう。(苦笑)
開け立てということもあり、いつものように一般常識的には…
「そんなに熱くしてもいいんですか!?」
という燗温度まで欲張らずに上燗(45℃近辺)からせいぜい熱燗(50℃近辺)未満に留め、
軽やかなボディをすっと喉に通す方が向いているみたいですな。
すっかり涼しくなった夜の闇から届くコオロギやスズムシの鳴き声。
皿に盛られたおでんの大根を中秋の名月に見立てていた夜でした。