三人娘
三人娘ながらも誕生日は二回♪
という奇妙な巡り合せとなった我が家の二番娘と三番娘は先日また一つ歳を重ねましたけれど、
若桜のお蔵からも五百万石と玉栄に続く、三番目の純米娘がやってきました!!
ちなみに…
五百万石といえば、当地にもっとも馴染み深い酒米でもあり、数多の酒を生んでおりまするが、
その地にあって “若桜の五百万石” を贔屓にしてくださる燗星が!?
そう、言わずと知れたあそこです♪ (笑)
●辨天娘【H20BY12番娘】純米 “山田錦”
初お目見えとなる山田錦ヴァージョンの純米♪
裏貼りを見やると契約栽培山田錦100%の表示が…。
80%精米ながら契約栽培米を奢るなんて、辨天パパ、太っ腹〜!! (笑)
さらに酒米生産者まで記載されているではありませんか。
「えっ、前田さん!? 若桜町糸白見ってことは…」
あの憎ったらしいほど呑兵衛のツボを突いてくるお蔵の酛師さんをお婿さんに迎えられたあの…というより、一部のみなさまには某がんこ酒屋さんのお義父さん♪の方が話が通じやすい? (笑)
まっとうな日本酒はまっとうなお米なくして造れませぬゆえ、いいご縁が広がっていくのは傍から見てもうれしいもの。
ましてや今年は…当地から彼の地へ酒造りに赴く若者が一人。しかも…
「できたら米作りにも関わりたい」
という奇特な青年ゆえ、ますます以て彼の地が身近に感じられるようになることでしょう。
然れど、肝心のこのおチャケ…
「シブ〜い!! カタ〜い!!」といつもどおりの頑固者。
一応、日本酒度は+9なれど、余計な甘がまったく残っておりませぬ。
中島杜氏らしいといえばそれまでとはいえ、相変わらず遠慮のないこと!! (笑)
ただし…
80%精米とは思えない雑味の少なさ、キレの良さ。
アチチ燗(60℃近辺)から冷まして、ウマヅラハギの煮付けや鰈のソテーと合わせても、何ら違和感がありませぬ。
むしろ薄味に煮付けられたかぼちゃの方が甘さたっぷりに感じられるくらいの素っ気なさ。
「睡龍の生酛生詰といい、また放置かぁ〜」
と悩みを増やしてくれるのは実の娘と同様ですわ。(苦笑)
最後に余計なお世話を♪
裏ラベルに記載されている…
お燗をして、食中酒としてお楽しみ下さい。
◎熱燗(50℃) ◎上燗(60℃)
の『上燗(*1)』の温度帯については見直しをぜひ!!
*1:上燗
- 最近の定義では、45℃近辺の燗温度をいう
奇しくも、一昨日の夜、純吟ですけど娘の山田錦18BY、最後の1合を飲みほしました。
アルコールのにおいと味(??)、しかしなかったのがウソのように、ウマウマーで
した。
速醸には、生酛系ではまず感じたことがないタイプのさわやかさがありますから、
やっぱり、やめられないです。
To たっぱさん
おぉ〜、まだ18BYの山田錦ヴァージョンをお持ちだったのですね!?
京都へ行けば飲めるかしら。(笑)
へたれな山廃・生酛よりもしっかり仕込まれた速醸の方がマシ!!
も往々にしてありますから、
造り方よりも造り手次第なのはいつの世になっても不変かと。
このお酒もきっと…バケますよっ!! (笑)
今年の山田も野趣に富みそうです。吟醸向きではないのはたしかです。
To れい人さん
やっぱ土の差ですかねぇ、お米の出来は…。
造っている方々には申し訳ないですが、吟醸向きじゃない方がうれしいかも。(苦笑)
>某がんこ酒屋さんのお義父さん
はーい!分かりやすいです(笑)
なんか地元で、みんなで協力して・・・という、
和気藹々とした背景が思い浮かびます♪
ほんとにステキな土地柄ですもんね。。。
あ~、また行きたい~~(>_<)!!
To まき子さん
こっちを先に♪
あちら(特に山手は)へ行って驚くのは田圃の周りのイノシシ防護柵です。
ああしなければ米が穫れないって、たいへんなことですよ。
なのに、みなさん、とってもやさしく、とっても温かくて驚きです。
ホント、また行きたいですわ。
あ、今年なら陣中見舞にかこつけて…。(-。-) ボソッ