功罪
# 義捐純米酒のコメントから独立
呑兵衛なおやぢにはこの上ない支援物資に思える正統純米酒。
まだ寒空の下で過ごしたり、不自由な避難所暮らしを余儀なくされている人々に、体の中からの暖をもたらし、心身の疲れを解す百薬の長として活かしてほしいのだが、良識の持ち主と思い込んでいる人や、酒を受け付けない体質の人からすると、これぞ小さな親切大きなお世話となるらしい。
避難所で飲酒によるトラブルが起こった。飲んだ本人はもとより、酒そのものも非難の対象となる。震災でゆとりを奪われ、ささくれだった心根が招いた衝突であろう。再発を案じ、せっかくの支援を先送りせざるを得なかった対策本部。だが、それは時間と復興の度合いが解消してくれるはず。
残念なことは、平時から飲酒そのものが不謹慎と忌み嫌われることがままあるということ。
酔えば良いだけの酒に趨り、酩酊して迷惑を撒き散らす。急性アルコール中毒、依存症、DV(Domestic Violence)、飲酒運転等々。被害者にとっては諸悪の根源。訳知り顔の野次馬たちには罵詈雑言を浴びせる絶好の的を与えてしまう。
古来、酒は「さ」の「け」あるいは「き」。つまり、聖なる「気」の下がりをいただくものであり、神々しいものであった。それをここまで卑しめ、貶めたのは、他ならぬ飲み手の所業。
加えて、真っ当な飲み手を育ててこなかった造り手と売り手の怠慢でもある。
真っ当な酒の復権と真っ当な飲み手の育成は両輪でなければならない。
酒の持つ罪だけでなく、功が正しく理解されてこそ、善意が大きなよろこびを以て受け容れられる日が訪れる。百薬の長への道程はまだ長い。
考えさせられますね。
過日は、宮崎での焼酎の新酒試飲会で急性アルコール中毒でぶっ倒れた「一般人」がいたそうです。
お下品です。
今年2月に朱鷺メッセで行われた新潟県酒造組合50周年記念事業『新潟淡麗 にいがた酒の陣』。5万人を集めたそうですが、酔っ払ってメッセ内でゲ○吐く人、エスカレーターから落ちる人、なんやかんやで救急車が日に7〜8回出たそうな。
終わった後、組合長はお詫び行脚だったとか。
飲み手・造り手・売り手ともに「量」の呪縛から逃れないと。
酒税にまで消費税を二重課税され、「ありがとう」も云ってくれない税金を納めるだけが能じゃないって。;-p
■『新潟淡麗 にいがた酒の陣』
※公式サイトに情報が残っていなかったので、商用サイトから借用
http://www.yamazakisaketen.com/niigatasakenojin.htm
こんなバカがいるから、ますます…
http://www.asahi.com/national/update/1115/015.html