大人の白酒 -1-
いつもながら引越しはしんどいですが、今回は割とスムースに終えた方かも。
都心へ出るのにやや手間取るとはいえ、さすが埼玉の外れ、一方通行になってもおかしくない道路の狭さには閉口しますが、スーパーの駐車場は当たり前のようにゲートなしの無料で駐め放題。こちらから260km弱、とやや近くなりましたし…。:-)
と舞い戻れば、弥生も3日。世間一般では “桃の節句”・“雛祭” とされておりまするが、昔ながらの “上巳(じょうし)の節供" という呼び名も。
なれど、“延喜式” の時代まで遡ると「煖酒料炭一斛(と)」が支給されなくなる日であり、秋の “重陽(ちょうよう)の節供” までは否応なしに冷や酒となる日でもありましたから、燗酒呑みにとっては忌み嫌うべき日でもありますな。(笑)
二年前にもこう書いておりましたが、季節の移ろいと呑む酒は別物♪
懐かしい童謡でも思い出しながら…
白酒というからには「また“どぶ”か」と思ったあなた、残念!! (笑)
ようやくお目見えしたこれ。しかもサンプルまでいただいたとあっては…
呑むしかないでしょ!?!?
てな訳で、大人の白酒シリーズ第1弾♪
■X H19BY
メーリング・リストのメンバーなら、お分かりですよね?
やっと純米ヴァージョンが出たあれです♪
まずは冷やジュル。若いメロンを思わせる含み香。もっと渋いかと思いきや、そこそこにうまみもあり、スウッと切れる後味。わずかに炭酸ガスのチリチリ感も。
飛び切り燗(55℃近辺)以下に留めるつもりがいきなりアチチ燗(60℃近辺)にしてしまったら…
「シュワシュワシュワシュワシュワ♪」
徳利に耳をつけるまでもなく、醪の囁きか、という音が聞こえてきまする。ベロで感じた以上に炭酸ガスが多く含まれていたようですが、肝心のお味の方といえば…
「わぁお、しっかり燗上がり♪ ウンマ〜い!!」
これですよ、これ。この酸が欲しかったの。イヤな生臭もなく、いきなり呑めるなんて、うれしい誤算。しかもさすが50%純米、後味のきれいなこと。危うくカミさんに見せない内にペロッと呑みあげてしまうところ。これはもう、ここのファンならずとも…
「呑んでみなはれ!!」(笑)
「こんなことなら…もっともらえば良かった」
はひなの祭り、じゃない、後の祭。悲しいくらいに少ないから、争奪必至!?
「これで来年は、ホントの “にごり” を出さなければならなくなりましたな」
と早速に電話しなければ。
ちなみに…残念 “どぶ” の19BY初号は、今日届くはず♪
味乗りするまで待ったのですよ。60%は生で出すには無理と仰ってました。
7号の特本と較べられたら、良かったですね。
味、特に、酸味の傾向はこちらの方が上だったようです。
では、ごめんなさい。
To 田舎もんさん
なぜ60%は無理なんでしょ?
こちらは特本で良くても需要がなければ宝の持ち腐れですから。(苦笑)
来年はぜひ本当のにごりを造って欲しいですね。できれば瓶燗で♪ (笑)
とても商品にはならなかったと。
#呑めたもんじゃない。
ものとしては、いつもと同様の出来で、熟成すれば、
いつもの酒になるとは思うものの、今は呑めない。
60%の磨きで造るには、技術が必要とのことです。
低精白は難しいんですよ、しかも、早呑みの場合。
しかし、酒を診ずして、純米に走る風潮、どうにかならないのですかね。
まずい、純米酒も多いのに。
では、ごめんなさい。
To 田舎もんさん
そのとても飲めないものを飲めるようにするのが「にごり」かと。
生(なま)のどぶを見せてあげたい♪
>しかし、酒を診ずして、純米に走る風潮、どうにかならないのですかね。
>まずい、純米酒も多いのに。
仰るとおりそれだけ不味い酒が多いってことでしょ。
加えて、まっとうな造り手の多くがそれを志向していることも。
とはいえ、どこまでいっても玉石混淆はつづく訳で…。
酒で選ぶよりも人で選んだ方が早道だし、間違いもないと思いますけどね。