今年は一昨日、11月7日が立冬でした。旧暦の立冬(12月4日)まではまだ間がありますから、冬というには気が早過ぎるとはいえ、街中の木々も赤や黄色に染まり、いよいよ晩秋の気配が色濃くなってきましたな。
日が落ちる頃には「いしや〜きいも♪」の声も聞かれるようになり、夕餉には温かい鍋がうれしい季節でもあります。海老や蟹はさておき、鮭や牡蛎・帆立などに野菜や茸をたっぷり入れて塩味で仕立て、仕上げにバターを落とせば、簡略石狩鍋のできあがり♪

本音としては「ふく、喰ひたひ」なれど、「自分の稼ぎを見てからにしたら」と山の神から返るその一言が想像に難くないため、喉の奥に押し留めておりまする。(苦笑)

生酛のどぶ■生酛のどぶ H19BY仕込13号+11 瓶燗原酒
これまで生原酒はあったものの、火入版は五年目にして初めて!! という“どぶ”の原酒。案内を聞くや否やの「スグオクレ」はまさしく脊髄反射。(笑)

用意してあった一本はまーちんさんにお譲りしたため、あらためて仕切り直しと記念写真を撮った後、早速、上澄み冷やジュルから。

如何に生で貯蔵されていたとはいえ、やはり19BY。さすがに若さが目立ちます。なれど、清々しささえ感じる風味に加え、とってもしなやか。
にごりとよぉ〜く搦めても印象はさほど変わらず。若々しさが口中に弾けまする。

アチチ燗(60℃近辺)から冷ましながらうまみを探りますが、未熟成のアルコールの強さが全体を支配するものの、あの生臭のない原酒を味わえる悦びの方が勝りますな。ただし、ぬるくなると再び若さが露呈。

まぁ、開け立てですから当然といえば当然の帰結ですけれど、欲をいえば、このまま常温でもう一夏、否、もう二夏越させたら…。しっかり練れたうまみを想像するだけでも涎ものの素性の良さは、さすが本家“どぶ”。他の追随を許さないものがありまするぞ。

最後に、誤解がないよう申し添えますが、あくまでも熟女好みのベロがそういわせるのであって、一夏越しの酒としては一般的な熟度でしょう。

ちなみにアテは…ジジババ向けに石狩鍋は重すぎて却下。X-)
北海道の風に吹かれたにしんの一夜干しが取って代わっておりました。
それと鍋は鍋でもあっさり醤油味のキムチ鍋にはエノキがたっぷり。
菊とレンコンの胡麻和え。ツナと茹でキャベツのサラダ。

洗い物や後片付けをする都合上、今宵の“どぶ”は一本だけでお終い。
独り身の方が真面目!? な週末の夜でした。(笑)