喰らうことの意味

Scene拙blogの “ローカルな話ですが…” でご紹介した『いのちの食べかた』を、先日、ようやく観に行くことができましたが、うれしいことに公開が一週間延長されています。
上映スケジュールを確認されて、お近くにあったらぜひ足を運ばれますことをおすすめいたしまする。

しかし、何十年かぶりに映画館に行きましたが、相変らず高いこと!!
まぁ、いくら安くても海の向こうのお話のようにブチ切れになったのでは、元も子もありませんが…。(笑)

食糧生産現場の実態が赤裸々に、かつ淡々と映し出されるスクリーンから目を離すことができませんでした。

その昔、“エンゲル係数“が高いことは所得水準、ひいては生活水準が低いとみなされ、その引き下げに血眼になった時代もありましたし、ネットで検索すると未だにその低さを誇らしげに吹聴する向きもあるようですが、現代は自分の口に入れるものをきちんと選ぼうとすると、どうしてもそれなりの対価を必要とします。むしろ高いことが『食』に対する意識の高さの表れか、と思えてしまいますな。

安い・便利・日持ちする・見た目がきれい・味が濃い
消費者の購買動機の上位に入る添加物の利点に慣らされたベロを変えることは容易ではありませんが、残留農薬や抗生物質の問題など、『いのちを育む』食がいつの間にか『ひとを壊す』ものにすり替わっている現実を少しでも変えていかなければなりますまい。
アルコール飲料にしたって、いつまでも『酔えばいい』だけではどんどんボロになっていくばかりですから。

昨夜の外飲みでえらくマズい日本酒を飲まされましたが、今日の空瓶からするとどうも○で知られる某大手メーカー製だったことと、原作者の狭い了見がつまらないと思いつつ「批判するには買ってから」で、たまたま“食の安全”と題された“美味しんぼ 101 巻“を読みながら、取りあえず酒だけでも“まっとうなもの”に恵まれていることに感謝しなければ…とあらためて思っておりました。

それにしても我が家のエンゲル係数の高いこと。決して高い食材を買っているからや外食が多いからではなく、ただ単に所得が少ない所為ですが…。(爆)


水温む

Sceneすっかり春めいてきて、暖房を入れなくてもいいか、と思える今日この頃。今朝、扉を開けるとこいつ等が集まってきました。
お目覚め早々、エサの催促かいっ!?
まだ太るつもりなんでしょうか。(汗)

鯉といえば、忘れてはならない “鯉川” の “鉄人うすにごり”。遅ればせながらようやく週明けに届くことに…。
運送屋さん、日曜配達してくれない!? (笑)


大洋盛■大洋盛 純米吟醸“越淡麗” 一回火入れ無濾過原酒 H19BY
越淡麗” とは、元々 “新潟酒72号” と呼ばれていた新開発酒米の登録名ですが、このネーミングをしたのが前知事。あまりにもダサ過ぎて涙が出るほど。
まぁ、このラベルも似たようなものですが…。(笑)

あちこちの蔵からこの米を使った酒が出ていますが、その試験栽培時から関わっていて米の特性を熟知していることに加え、薄酒の地らしい型なれども熟成に耐えるしっかりした酒を造るこの蔵は、おやぢが秘かに「県内No.1」とランク付けしていることもあって、珍しく飛びついてみた結果…

「なんじゃ、これ!?」
どこかの蔵のようにすぐにでも飲める酒に仕上げてあるかも…はちと見縊り過ぎ。
香りも控え目な上に、とんでもないジャジャ馬でありまする。
裏貼りには…

  • 楽しみ方:冷やしてお召し上がりください
  • 甘 辛 度:中辛口
  • 濃 淡 度:やや濃醇

とありますが、そんなの関係ねぇ〜♪ (笑)
とはいえ、手加減して熱燗(50℃近辺)を超させるほどで…

「うはっ!?」
さらにジャジャ馬ぶりに拍車がかかりまする。
原酒だし、一回だけとはいえ火入れだし、若いであろうことは予想していましたが、
ここまでとは恐れ入谷の鬼子母神。こういう酒、大好き♪ (爆)

もちろん、うまみを堪能するにはもっと熟成が必要です。
が、限定品ですから何しろ本数がありませぬ。しかも四合瓶だけ!!
と呑兵衛にははなはだ罪作りな酒なれど…
「手元でしっかり躾けます」という里親募集中♪ (笑)


いつ来るんかい? -epilogue-

駐車場@三千院さんざん引き延ばした遠征記もようやく終わりまする。長らくおつきあいくださり、ありがとうございました。

仄暗かった鞍馬の山を抜け出ても相変らず山の中。とはいえ、時間が戻ったかのような明るさゆえ、「帰りしなの駄賃にもう一ヵ所…」と欲張ったら、よもや京都で雪だるまを見るとは思いませなんだ。

「もう終りでしょ? おまけして」
駐車場のおじさんに声をかけたら
「お金はええから、はよぉ急ぎぃ」
と送り出してくれたのですが…

時すでに遅し。閉門と相成ったのでありました。orz
 

山門案内図@三千院

 
三千院指を咥えつつ境内図を眺めて、気分だけでも味わおうといたしまするがやはり…。

【“三千院”へ行かれる方々へ】
ここの拝観時間は、8:30〜16:30(12月〜2月・3月〜11月は8:30〜17:00)ですから、どうぞ余裕をもってお訪ねくだされ。

てな訳で、永六輔作詞・いずみたく作曲のこの唄を思い浮かべつつ、大原の里を後に。

京都 大原三千院
酒に憑かれた おやぢがひとり

チ〜ン♪ (苦笑)



琵琶湖大橋そして、琵琶湖の畔で小休止♪

ここから隠処は約500kmの彼方。素直に高速を使えば家に帰って「ちと遅い晩酌♪」も可能なれど、一週間遅れたおかげでETCの深夜割引率が10%アップされた期間に入ったばかりに、貧乏性がムクムクと天狗のお鼻。(笑)
ダラダラと琵琶湖東岸を北上し、R8へ。
日付が変わって間もなく、最寄りのICを降りた時、今回の走行距離が1,300kmを超えようとしておりました。

【この項お終い】


いつ来るんかい? “京編” -7-

鞍馬駅“貴船” から少し戻ってまた北上すると、叡山電鉄の終点 “鞍馬” の駅。

“鞍馬” といえば、“由岐神社” の火祭、牛若丸(鞍馬での稚児名は遮那王)だった頃の源義経が修行した土地、それと天狗でしょうか。
ついでに…
「杉作!!」「天狗のおじちゃん!?」
そうアラカンこと、嵐寛寿郎の代表作 “鞍馬天狗” も。:-)

天狗像駅前の広場にある巨大な天狗。
「おぉ〜!?!?」
男の性(さが)で、ついあるものを思い浮かべてしまいまするが、視線を落として比べて見るまでもなく…

私の負けです!! (爆)

門前の土産物屋さんにはいろいろなサイズの天狗のお面が並びますが、見るたびにこれを思い出し、劣等感に苛まれるのもイヤですから、かわいい烏天狗を♪


鞍馬寺これが義経がいた “鞍馬寺” の入り口。
「ここんとこ毎日のように降りよって」
という土産物屋のおじさんの言葉どおり、あちこちに雪が残っており、寒いは仄暗いは、拝観は諦め、早々に車に戻りました。

道端に「美山荘 この先○○km」の看板が…。
「そういえば、花脊はまだこの先へ分け入るのか」
と思いつつ車を進めたのですが…
「うへぇ〜、ホントにこの道を!?」
国道とは名ばかりの愛車がギリギリ通れるほどの道幅、そして未除雪、さらに工事中。いくらこわいもの知らずとはいえ、この山の中で万一を考えたら…さすがに腰が引け、スゴスゴとUターン♪

【つづく】


いつ来るんかい? “京編” -6-

貴船川叡山電鉄鞍馬線に沿ってさらに北山の奥へ。往時は公家が避暑地として別業(べつごう:別荘)を置いたという京の奥座敷、貴船(きぶね)まで足を伸ばします。

山に入ると道端には雪が残り、春のようだった市内からまた冬に逆戻り。貴船口駅から鴨川の源流の一つ、貴船川に沿って上れば和泉式部もお詣りした“貴船神社”もありまするが、“貴船” といえばやはり料理と温泉ですな♪


“貴船”の料理旅館街の玄関口、“べにや”さん。川の流れを良く見ると…

べにや@貴船川床@べにや

これがあの“川床(かわどこ*1)”となる杭ですかぁ。さすがにこの時季では涼やかな“川床”の風情を満喫とはまいりませぬが、冬ならではの“牡丹鍋”をつつくのもいいかも。
美女と二人でしっぽり…に相応しい洛北の隠れ宿ですな。:-)

そうそう、ド演歌好きなら、川中美幸のこの歌をご存じでしょうや?
 


 
*1:川床
京都での通称はいずれも『床(ゆか)』だが…
貴船では「かわどこ」、鴨川では「かわゆか」
と読ませるらしい。詳しくはこちらなどを。


いつ来るんかい? “京編” -5-

上賀茂神社 1「北山まで来たのならついでに…」
と京最古の神社の一つ、“上賀茂神社” こと、“賀茂別雷神社(かもわけいかづちじんじゃ)” へお詣り。
「首尾良くPCに雷が入って、最新機種に取って代わりますように」
と雷さまに不謹慎なお願いを。(笑)

駐車場に車を入れ、いきなり二ノ鳥居から。
ここで回れ右をすると、白砂の参道の向こうに通りに面した一ノ鳥居が望めます。


円錐形に盛られた“立砂”と呼ばれる盛り砂と “細殿(拝殿)” の奥に朱塗りの “楼門” が。

細殿楼門

本殿はこの建物の奥。「あ、巫女さんだ、こっち向いて〜」

受付巫女

俄信心の甲斐無く、後ろ姿だけ。orz

それにしても、「流鏑馬ってどこでするの?」
おいおい、それはカモはカモでも “下鴨神社” だって…。残念!!

【まだつづく(汗)】


いつ来るんかい? “京編” -4-

Scene松尾から嵐山・御室・金閣寺脇を抜け、京都府立植物園の北、北山通へ。

のどかな昼下り、ある店の席に座って窓の外を見やれば、黄色い花が今まさに満開。
ここぞとばかり、光学12倍ズームの威力ですな♪
縁側で日向ぼっこする猫のようにすっかり和んでしまいましたが、この花、“黄梅“ではなさそう。桜のような花びらだけど、なんでしょうねぇ。


看板賀茂川から北山通の北手を歩いてくると、通り沿いに看板がちょこんと。路地の奥にあるお店へと誘(いざな)いまする。
抜けるような空を仰ぎながら生成の暖簾をくぐると…
じん六
吹き抜けの天井があっけらかんと高い割にこぢんまりとした店内。あの“さいとう“さんも衝撃を受けたという “じん六” さん。窓を極力廃した我が隠処と違い、こちらは大きなガラス窓から冬とは思えぬ温かな陽射しが差し込みます。
まずは “そばがき” とビール♪
といっても、しがない運転手はカミさんがうまそうに飲む姿を指咥え組。X-)

そばがき十割そば

色鮮やかな山葵の清澄な香りを感じつつ、もっちりプリプリの “そばがき” を一口、なめらかな食感の後に蕎麦の風味が口中に溢れます。◎。こちらはもり汁もですが、お醤油の色が薄い!!
おやぢは福井産蕎麦粉十割の “田舎そば” 大盛り。カミさんはそれに茨城産、北海道産が加わった “そば三昧” だったのですが、写真消失。どれもやや緑がかった蕎麦の風味を損なわないようにか、醤油は元より出汁もあくまでも控えめ。シンプル、はたまた素っ気ない、のギリギリをついていて、前夜の “たかはし” さんの汁とは対極にあるかのよう。

後から来店された女性の二人組、ビールと天ぷら、加えて “そばがき” に “そば三昧”。
おぉ、ビールをお代わりですか!? 平日の昼だというのに、この健啖ぶりは見事。
思わずまき子さんとhirorinさんペアの呑み喰いシーンを思い浮かべ…。(笑)

会計をしながら、ご主人としばし立ち話。
「メニューには冷たいお酒しかないようですが…」
「温かいお酒もあるにはあるのですが…」
「じゃあ、次回はそれをドンと(笑)」
しかし、此度の京巡り、鯖鮨といい、酒に蕎麦といい、思いっ切り “さいとう” さんの後追いをしているような…。(苦笑)

【京編、まだしつこくつづく】

蕎麦屋 じん六地図
 京都市北区上賀茂桜井町67
 Phone. 075-711-6494
 Open: 11:45〜19:00/毎月曜・第4火曜休み(祝日の場合は翌日)


いつ来るんかい? “京編” -3-

大鳥居錦近くのホテルから四条通を一路西へ向かうと、突き当たりがここ。
京には何度か来ながら、しかも以前はご近所まで飲みに来る度に前を通りながら、一度もお詣りしていなかった、お酒の神様としてあまりにも有名な “松尾大社” ですな。

常日頃の不信心をお詫びしながら、それぞれのお蔵が無事の皆造を迎えられるようお願いしてまいりました。
いつもこれくらい殊勝だと…。(笑)

凍てつくような大宇陀と打って変わって、この日の京の都はポカポカ陽気です。
境内の鳥居から楼門をくぐった先には、松尾山を背景にした拝殿が厳かに…。

楼門拝殿

本殿でお詣りをすませ、社務所の方に回ると、“こち亀” ならぬ、“鯉亀” が…。
なんでも、古来、“鯉”と“亀”は松尾大神のお使いなんだとか。
なれど、呑兵衛の目には “鯉川” と “神亀” にしか写りませぬ。(笑)

本殿お使い

お酒の神様らしく “お酒の資料館” もありますが、さして見るべきものもありませぬゆえ、ガラスケースに陳列されていた酒器を眺めておりました。

酒器 -1-酒器 -2-

 
狸おまけ♪

“お酒の資料館” の入り口で回れ右をすると…
hirorinさんこの記事で明らかにされた
『大人になってからお多福風を患ったたぬきオヤジ』
の特大版が♪
しかも、ごていねいに子連れ。
このオヤジ、どうやら無精子症は免れた!?
はたまた、患う前の成果か!? (笑)

それとは関係なく、“裏ここ飲み屋かい?” のH1兄が「愛孫を連れている姿だ」とこの時はカミさんとバカウケしておりましたとさ。(笑)

【つづく】


いつ来るんかい? “京編” -2-

錦天満宮ホテルで朝食をすませた後、チェックアウト時間まで駐車させてくれるというので、せっかく近くに宿を取ったのですから錦市場へ腹ごなしも兼ねて散歩♪

錦市場の突き当たりにある『知恵・学問・商才 頭の神様』錦天満宮にお詣りして…。
お賽銭が少なかったのか、酒粕頭には未だにご利益はなさそう。orz


 
すっかり観光地ズレした感のある “錦市場” を東から西へお上りさん♪

漬物屋日野菜

まずは…
入るとと “すぐき” の大きな字が…。千枚漬けよりもこの酸っぱい漬物に目がないおやぢ、さっそく手を出しますが…写真はなぜか、“日野菜” のふすま漬。
 
有次あの有名な“有次”さんはお客さんも国際色豊か。ショーウインドウに飾られていた銅製の燗鍋は作りもさることながら、値段もお見事。
とても手が出ませぬ〜。(>_<) 燗鍋


 

だし巻きあなご巻き

三木鶏卵中ほどまで進むと、これまた有名な “三木鶏卵” さん。写真は “だし巻き” と “あなご巻き”。
“だし巻き” は上品な出汁が利いていて噂に違わぬ味わい。出来の良い茶碗蒸しを思わせまする。“あなご巻き” もアテに最高♪
それにしてもお店の人たち、いったい一日何本焼くことやら。

魚屋鯖鮨

京野菜やお菓子やさんを覗きながらそろそろ錦を外れる辺りまでくると、某お蕎麦屋さんが「安くて、うまい!!」と絶賛していた “鯖鮨” が…。
有名なお店のは何回か食べましたが、こんなにボリュームがありながら値段は有名店よりずっと安いわ、味もしっかりうまいわ、これ、ホントにお買い得♪

隣の魚屋さんにあった“ふくの白子”も気になったものの、生ものはさすがに…。
もう一品、ちと臭いものを買って錦に「ほな、さいなら」

【つづく】


大人の白酒 -3-

某酒

すっきりまろやか ほっとするおいしさ
Volvic ヨーグルトキス 新発売♪

んな訳ないっ!!
でも、あくまでもヨーグルトですからぁ。(笑)
「えっ!? ヨーグルトという割には米のような粒が付着しているって!?」
そんな重箱の隅を楊枝でほじくるような言い種ばかりしていると、ろくな舅・姑になれませんぞ。(爆)

しかし、日本酒度計って、10,000円もするのね。
しかも、需要家が限られているせいか、どこの通販サイトも横並びだし…。
これって、価格カルテルでは!? (苦笑)
 
このヨーグルトがどこまで切れているか…は測りようがないまま
大人の白酒シリーズ第3弾♪

久保本家■生酛のどぶ H19BY仕込13号+11 生原酒
「お米は一粒たりとも粗末にしない」
甑にかけられた原料米は最後の最後までていねいに集められ、麹米や掛米に回されます。そうしてできあがったH19BYの “どぶ” 初号には昨季同様『仕込13号』が当てられましたが、一つだけ異なる点が…。
今季の初号『仕込13号』は全量が生原酒として蔵出しされることに…。

ともかく冷やジュル。上澄みだけだと当然「シブ〜っ!!」なのだが、良く混ぜると生酛特有のあの香りも。
それをアチチ燗(60℃近辺)どころかを65℃ほどに煮て冷ますと、これがまたウンマい!!
新酒らしい華やかさもあるし、まだまだやんちゃだけど、原酒ならではの重厚なうまみと相俟って、ついグビグビとやってしまいたくなる上に、加藤杜氏の酒らしく後のキレは健在。何よりもあの生臭が出ないことが、チョーうれしい♪ (笑)

昨夜、きき酒していた某生酛と決定的に違うのが後のキレですな。
まぁ、生でもいいのですが、ハイエナ的にはせっかく原酒で出すのなら
生原酒での蔵出しは夏までで止めて、秋からはきちんと火入れされた
瓶燗原酒をぜひとも出していただきたいっ!!
とここで吠えておきましょうか。(笑)