魚喰い
先日、岩船の漁港で真鱈を眺めてきましたが、いい形なれどバカッ高でとても手が出ませぬ。それもこれも白子が美味なものとして飲食業界に広まったせいでしょうが、あの高騰ぶりはまた庶民の魚が減ったことを意味しますな。
昔からこの辺りで『タラ』といえば、スケソウダラ。もっともポピュラーな食べ方は煮付でしょうか。
一本ものを頭から尻尾まで丸ごと輪切りにして、肝やオスならば “だだみ” と呼ばれる白子、メスならば真子とともに煮付けるのですが、身を食べるなら尻尾、アテにするなら肝や子がウマウマなれど、もう一つ忘れてはならないものが頭。
鯛や鰤ほど身は多くないものの、目の周りやプルプルの皮をしゃぶるのは魚喰いなら決して放棄してはならぬ楽しみでありまする。頭は骨も軟らかいですから、一つ一つの部位毎にばらせば、ある意味 “解体ショー” ですな。(笑)
昨夜もそうして手と箸を駆使しての解体ショーを自演しつつ…
■日置桜 長期熟成純米 “山笑ふ” -其の弐-
定量にわずかに足りなかったけれど、開栓から10日余りで早、空っぽ。
前夜の薄酒責めで削がれた身体を内部からリハビリ♪
気温が低かったので多めに回したら、一般の飲食業界でいう二合ほどはちょっと熱くなりすぎなれど、冷ませば蜜のような甘みに締まりも加わり、リハビリにもってこいの滋味深さ。
烏賊と大根の煮付けや豚肉と青菜の炒め煮、牡蛎のベーコン巻、カレーコロッケなど、何でも受けとめる懐の広さは長期熟成酒ならではですな。
ちなみにこれ、『ダッシュ』なしの初期型 “其の弐” ♪ (笑)