東山道中膝栗毛 -其之肆-
久しぶりに走った佐野藤岡IC〜郡山JCTなれども、やはり東北道は退屈。
その上、栃木県・福島県を走破するのにあんなに時間がかかるとは…。
新幹線並みのスピードがほしい、とつくづく思いましたな。
村田JCTから山形道へ入り、月山で少々降られたものの、寒の時期だというのに雪はないに等しいほど。給油してからはノンストップで余目駅近くまで直走るという時間短縮の甲斐あって、一部のキャンセル以降の日程に復帰した後は、車を乗り換えてさっき通った山形道近くへUターン。
さすがに喉が渇き、「取りビー」と相成りましたが、「生ビールは何だっけ?」「アサヒの熟撰です」「ダメですか?」にすんなり頷く素直なおやぢ。(笑)
変わって登場したのが、こちらのイタリアン・ビール。
とくれば…大方の予想どおり落ち着いた先はこちら♪
ホスト役を務めてくださった鯉川酒造の佐藤社長ご夫妻の傍らには見慣れたサンシンの “かんすけ” が設えられ…。
「あれぇ〜、どうして場違いな酒が!?」と気づかれたあなた、かなり目敏いですなぁ。
それもそのはず、狼亭さんとの道行とホストご夫妻、そして庄内が誇るシェフとその手から生み出される料理に最大限の敬意を表し、取って置きを持参した次第。
■鯉川 純米吟醸 “亀治好日” H15BY
■睡龍 速醸純米 生詰(ひやひやおろし) H17BY
加えて…
■鯉川 純米大吟醸 “亀の尾” H18BY
料理を出す前に必ず酒の味をチェックするシェフ。さらに「これ、もらいますよ」と料理酒にも同じ酒を使いまする。
どうしてこれが他の料理人にできないんでしょ。
中でも酸味の際立つ “睡龍” を口にされた時は「料理を替えます」とまで。
さて、前置きはここまでにして、ここからは怒濤の「おいし〜いっ!!」料理と「ウンマ〜いっ!!」燗酒を♪
おかげで、「これだけは冷や酒で」と燗酒組に抗ってまでシェフが冷たい “睡龍” と合わせることを前提にアレンジしてくれた “メジマグロの冷製パスタ” の写真を撮り忘れ…。(爆)
狼亭さんのmixi日記からお借りして写真を追加したものの、これだけカラーバランスが違いまする。(汗)
漫画に描かれたイルージョンにはお目にかかれなかったものの、こちらの料理は極めて薄味。これみよがしなデコレーションや取って付けたような濃い味付けとは無縁です。
思うに、野菜や肉の生産者はもとより、海や山、そして水や空気まで、すべては庄内という土地がもたらす恵みへの畏敬。その素材の味わいを存分に引き出すことを何よりも第一義としているからでしょう。
その昔に祇園で出会った、ただの “大根の煮たん” で震えがきた、あの時の味の記憶がふと甦りました。
鯉川酒造の佐藤社長ご夫妻、そしてシェフやスタッフのみなさま、たいへんお世話になりました。
そして、ごちそうさまでした。
最後に。
お役所のたっての頼みで春からしばらくお江戸へ出向かれるようですが…
新知事が誕生したとはいえ、撤回はもう無理でしょうなぁ。
手に取るな やはり野におけ 蓮華草 -瓢水-
この句を杓子定規な羽前国お役人に捧げます。(爆)
家内と読ませていただきました。
最後の句は、しみじみと同感いたします。
新知事が「や〜めた!」といったら、こちらも
同じ口調で「や〜めた!」と言いますと奥田シェフ。
それでいいのだ〜♪と鼻歌で歌ってしまいました。(笑)
「めじまぐろの冷製パスタ」、早速、1/25(日)の弊亭「特別フライト瓶」にてパクラせていただかせました・・・奥田シェフご免。
生きの良い福岡産めじ&かなり良質のエクストラーバジンオイルで調理が出来ましたので、それなりの皿に!
しかしながら、まぐろをイタ飯に使うとは思わぬ変化球なれど、納得の旨さでしたね♪
庄内の食材の素材を生かした奥田シェフの料理は、引き出しが無限で目が離せませんなあ。
いいなー。
いいなー。
いいなー。
ドンだけ言っても言い足りない★
To Tankさん
あらま、奥様もご覧になったのですかぁ。まぁ、晒している以上、しょうがありませぬな。(苦笑)
でも、今回は割と控え目でしょ!? (爆)
To 狼亭さん
あの隠し味になっていた酸味はどの酒でカバーされました? 香取? 🙂
実は…ナイフ・フォークはすごく久しぶりだったので内心ドキドキだったのですが…
あの箸に救われました。(笑)
季節毎じゃ足りないくらいのシェフの引き出し。せめて月毎、あわよくば旬毎に味わいたいですよねぇ。
最後の庄内牛には…神亀辛口がほしかった。(爆)
To カンザワユミコさん
こちらに先だって、あれほど庄内を食い倒した方が何を仰るやら…。
蓼科を売っ払って、庄内へ移住しません? (笑)