「予定が一時間ほど早まりました」とのことで、“蒸し米” を見るべく『鯉川』を醸す鯉川酒造さんへお邪魔するも、蔵へ入ると放冷機がグズるというトラブルの真っ只中。
「じゃあ、先にお茶でも…」
と母屋のお座敷へご案内いただき、お内儀の点てたお茶をご馳走になったところでご当主は所用のため中座。

釜場@鯉川「しめしめ、この隙に」と掘出し物を狙うも、留守を預かる常務といい製造部長(*1)といいクソ真面目なお人柄ゆえ、アブナい奴等へのガードはガチガチに堅く、ジャブを繰り出す暇も与えてくれませぬ。(泣)

しかもこの日は「(初)添えと麹米だけでしたから」と手作業で粗熱を取られた “蒸し米” は既に仕事が施され、肝心の “蒸し” 加減を確かめることが叶わず。(大泣)
“釜場”・“米蔵”・“麹室” と案内してくださった常務から引き継いだ製造部長から、“初添え” の終わった大吟醸 “醪” ・“酛場(酒母室)”・“仕込室” を見ながら今季の概況を。

掲示板@鯉川人員が刷新された昨季から「滑りが良くなり、シャープになった」と感じている『鯉川』。特別純米でさえ「これ、吟醸?」と見紛う出来具合なれど、欲をいえば…
「もそっと香りを抑えてたもれ」(笑)
とはいえ、斯様な変人のぼやきは聞き流された方が「酒は売れる!! 」と思いますけどね。(爆)

蔵の一角、自蔵を取り上げた記事などが貼られている掲示板に、同道された狼亭さんの手になる “はがき絵” が…。

ご当主やお内儀はじめお蔵のみなさま、いつもながらたいへんお世話になりました。
無事に皆造を迎えられますようお祈りいたしまする。
ありがとうございました。

【つづく】
 


 
*1:製造部長
   鯉川さんは昨季(H19BY)から杜氏制を廃止し、蔵内で育成した高松製造部長が杜氏役を務めています。
   蔵人も皆若く、これからがますます楽しみ♪