ちょいとそこまで -山形紀行- part 2
爽やかな風が吹き抜ける庄内のど真ん中。思いもよらない雪になったあの時から種籾にされる “亀の尾" の田植えも終わり、初夏の風景に変わった “鯉川” さんへ、呑兵衛五夫婦で訪ねました。
予定より30分遅れ。(汗)
いつものお座敷でお内儀手ずからの抹茶をごちそうになるのもいつものことだけど、良かったですよ、忘れものに気づいて。お内儀の大好物を忘れたとあっては、抹茶どころか門前払いにされても文句の云えないところでしたから。
さて、こちらの顔ぶれをご紹介さしあげた後は、ご当主に案内されて腹ならぬ、蔵の中へ。
ここが “鯉川” さんで最も古い蔵。空調を動かしていないにもかかわらず、中はひんやり。タンク貯蔵のお酒が眠っています。
柱の太いこと。まさに大黒柱ですな。
その柱が載せられている石に注目!!
この石が「ウチの見学者の半分は建築関係者」の元となっている古典的耐震装置。ただの土台石と侮ることなかれ。これのおかげで新潟地震(1964年)にも耐えられたとか。
そういえば、似たような話を村上市(新潟県)の旧造り酒屋さんのおばあちゃんが聞かせてくださいましたっけ。
コンピュータもない時代に、良くもまぁこんなことを思いついたものですな。
釜場に移って上を見上げれば、一昨年の大雪で傷んだ名残が…。梁の支えに入れられた鉄骨の歪んだままの姿が、雪の威力を物語っています。解けて流れりゃみな同じ♪なのにね。
ここから奥の製品貯蔵庫へ移り、在庫のチェック。なれど、めぼしいものはうまく隠されてしまったようで、お宝の発見ならず。残念っ!! (笑)
話は尽きませぬが、今宵の宿へ向かう刻限に…。
ご当主、そしてお内儀、大勢でお邪魔してすみません。
重ね重ねありがとうございました。
古典的耐震装置もすごいが、蔵元の腹もすごいっす。
To 三平さん
こっちのコメント、見落としていました。_(._.)_
それは言わずもがなの…。(以下略)