有朋自遠方来 不亦楽乎
2007年も押し詰まった或る日、遠来のお客人が…。
初めて奥様もご一緒に…ってことは「英語、喋れませ〜ん」ではすまされないと一番娘に通訳をさせようと思ったら、「その日は出張だからダメ」とすげない返事。「たまには授業料の元を取らせろ」と憤慨してみたものの、大晦日にも帰れない因果な稼業なるがゆえ、その声が届くはずもなく…。
「え〜い、なるようになるさ」とお出迎え。
「はじめまして、○○○○○と申します」
わぁお、日本人よりきれいな日本語。ホッ♪
静かなことと心づくしの料理が取り柄の隠し宿の離れは、早、お正月の設え。
雪見障子の向こうに庭を望みながら、かんぱ〜い♪
いつもながらに燗どうこまで持ち込んでの我が儘宴の開始と相成りまする。
■ひこ孫 純米吟醸 (2001.5詰)
「一升瓶がまだあったはず」と必死に探したけれど見つからない。てことは、「お正月用にいかが?」と先日、神亀ファンのMさんにおすすめしたあれが、最後の一本だったのか!? X-)
大事に育てたお酒なれど、おいしく飲んでもらうのが務めですから、同じ日付の四合瓶でご容赦を。
「うん、おいしいです」
うれしいことに奥様も燗酒を召しあがってくださる。控え目な物腰といい、さすが、ご主人の薫陶よろしきこと。世の○嫁たちよ、見習いなされ♪ (笑)
ご夫妻との会話も楽しく、お料理も次々に運ばれてきますから、カメラはすっかりおいてけぼり♪
“ひこ孫” がさら〜っと空いて、次に控えしは…
■日置桜 純米“生酛強力” H14BY
「まだ持ってたの!?」と怨嗟の声が聞えそうですが…ちとお待ちを。だって、ようやく5年が経とうとしているだけで、このお酒にはまだ足りないくらいでしょ!?
アチチ燗(60℃近辺)から冷ますと、がっしりとした骨格にそこはかとないうまみが絡んで、ようやく「うまいっ♪」と素直に口に出せるように…。
雪冷え(5℃近辺)貯蔵ですから致し方ないことなれど、あの時のあのお酒がやっとここまできましたよ、製造担当者殿♪
ズワイガニ、お刺身は甘海老・烏賊・鮃・鯛・鰤に鰤の山かけもさることながら、鰈の焼き物がウンマ〜い♪
なんだったっけのグラタン風や陶板焼、鰈と野菜の揚げ物、お蕎麦に締めのごはん、それにデザートのル・レクチェなどなど、目一杯食べながら “日置桜” が空いたところで、この席はひとまずお開き。
迎えが来るまでお部屋でのプチ二次会は…
■清酒竹鶴 雄町純米 H15BY
珍しく冷やでいきましたが、もっとキリッと冷やしたほうが良かったかも。
某蔵元曰わく、「ホントに良く似た舌」というお客人との楽しい時間はあっという間に過ぎ、翌朝、またもやしばしの別れと相成りましたが、これに懲りずにまた奥様とご一緒にお越しを。:-)