ラードの魔力

竹鶴の純米“秘傳”にせきようさんのポテト・コロッケから♪

コロッケやメンチカツ、それにトンカツなどのお肉屋さんの揚げ物は、店の外にまで漂うあの蠱惑的な香りで空腹感をより増幅させてしまう魔力を持っている!と歳を重ねた今も思っておりまする。

中でも先日の『もつ煮は地元で♪(笑)』でご紹介したこのせきよう肉店さんのコロッケは、他の揚げ物ともども注文を受けてから店先で揚げてもらえるので、帰路の車中でその芳しき香りに「夕餉までもうちょっとの我慢」と涎を堪えつつ、数十分の道程を悶々と耐え忍ぶことになるのですな。(笑)
それもこれもリンク先にあるように『ラード』で揚げなければ成し得ない技!
燗冷ましでもうまい酒同様、「冷めてもうまい!」マイ・フェイバリット・コロッケをどうか末永く作り続けていただきたい!と強く願っておりまする。

そして、現在蔵出しされている竹鶴の中では最も熟れていると感じている…
裏を返せば、現代的な“清酒竹鶴”と“小笹屋竹鶴”との狭間で日陰の身に甘んじ、売れ行きが悪いのか?(笑)
と勝手に推測しているこの“秘傳”は、昭和45(1970)年に広島県で最初に上市された『純米酒』であり、広島県産の酒米“八反錦”100%で仕込まれ、味わいも如何にも昔からの広島酒という佇まい。酒税法の定める清酒に級別があった頃の特級酒に当たり、ラベルも往時から変わっていない筈。
せっかくの横山大観書『竹に鶴』をラベルに奢られながら、それすら気付かれないことが多いであろう幸薄い旨酒♪(笑)

写真からも見て取れるように「黄色い」を通り越して「茶色い!」なのは、竹鶴の酒は全て『炭素濾過』しないため。旨酒の代名詞『山吹色』をしっかり熟成させたからこその色の進みでしかないのに…。
蔵に寄せられる問い合わせで最も多いのがこの色のこと…と石川杜氏が“間違いだらけの酒常識”の第一話でも書かれているように、ジジイの地元でも僅かでも色があろうものなら、「何だこの酒は…腐っているんじゃないか!」と罵詈雑言を浴びせられた経験は一度だけに留まりませぬ。米由来のうまみをその味わいとする日本酒が、本来、無色透明の水のようであろう筈がないのに、まだまだ「色の白いは七難隠す」と云わんばかりの風潮は当地では殊に根強くて…。
外飲みで水のように無色透明な酒に出会す度に「うひゃあ〜!?」と恐れ慄き、杯を遠ざけるジジイは、そうした諸氏の眼にはきっと奇妙奇天烈な異端児ならぬ異端ジジイとしか写らないのでしょうなぁ。

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