非生臭酒
■清酒竹鶴 純米吟醸生酒 “初しぼり” H20BY
一昨年、蔵へお邪魔した際に “お持ち帰り” して以来となる竹鶴の “初しぼり” ですな。
八反(広島県産)の50%でありながら、いかにも石川杜氏の酒らしく酸もたっぷりで、含みや中盤までの味わいは十分に飲める味わい。ただし、さて余韻を…という段になると苦や硬さが際立つのは致し方ありませぬ。
然れど、竹鶴としてはやや抑えた飛び切り燗(55℃近辺)とはいえ、しっかり燗をつけてもあの生臭さがほとんど目立たないのですよ。フレッシュ、かつ豊かなボディを楽しみつつ、杯が進むこと進むこと。
こういう生酒なら生嫌いにもオススメ♪ なれど、本数が限りなく少ないのが難ですな。(汗)
■群馬泉 山廃酛純米
翻ってこちらは火入れの定番酒。お燗の仕方次第ではもっとふくらみ、豊かなうまみを味わわせてくれるはずですが、飽かずに飲むには…もそっと燗温度を上げて味わいを引き締めるのも手かと。
捌けも良くなりますし、スッと切れ上がる後味がまた杯と箸を進めてくれまする♪
「よぉ〜く焼いて」と頼んだら遠赤両面グリルで斯様な仕上がりとなって現れ出たるは、過日、寝屋漁港で買い求めた一夜干しなれど…
何という魚だったか???
確か「○○○オコゼ」という名前だったものの「普通のオコゼとは別物」といわれたはず。
酒同様、しっかり火を通された干物は、乾きかけた表面とうまみが凝縮された感のある白身がうまし。
独活・胡瓜・若布の酢の物。酢味噌仕立てのぬたならもっと良かったけれど、若々しい独活の風味が◎。
独活の残物はきんぴらにされ、これまた酒を進めてくれますな。
明日はまたお酒がどっちゃりやってくるみたい。
しばらく新顔のお毒味に明け暮れるとは思いまするが、その合間にはさむ定番酒の地味さが何ともうれしい新酒時期♪
といいつつ、20BY酒はあれとこれだけ。(笑)
ミシマオコゼですか?
To りょうさん
それが…すっかり打っ飛んでしまって…。(汗)
カサゴ目以外のおこぜというと、そのミシマオコゼ(スズキ目)かハナオコゼ(アンコウ目)が知られるようですが、
ミシマオコゼは「本州中部以南に広く分布している」とされているところに引っかかるものの、
骨からするとそうかも知れませぬ。
一緒に買った太刀魚もうまかったですよ♪