渡り
鶯の谷渡りならば風情もありましょうが、お役人のそれは一般常識からすれば身勝手というもの。
どう抗弁したところで見苦しいだけですから、一年以内といわず今年度から即座に止めたらよろし。
まぁ、“あ、そう?” さんではそういう感覚も…たぶん持ち合せていない? (笑)
それはさておき、呑兵衛諸姉諸兄ならおチャケの渡りは至極当然?
こと外飲みともならば、一体全体いくつ渡り歩くやら。(笑)
相変らず見目はよろしくありませぬが、この蛤出汁の白子に脊髄反射で選んだおチャケは…
■羽前白梅 純米酒 “出羽燦々50%” (21.1詰)
開けて一週間ほど、思いの外に早く「いいじゃない!?」と。
酒造好適米とはいえ美山錦に比べて「やや香りが…」という出羽燦々なれど、“白梅” らしくキチッと締まった味わいと玉のような口当たりが心地好いですな。
10秒ほど短く回したものの、しっかり飛び切り燗(55℃近辺)♪
白子を頬張り、“白梅” を含めば…わぁ〜んだふぉ〜♪
蛤のうまみを吸った水菜や豆腐はもちろん、汁も啜りながらグビグビ♪
口直しにはセリ・油揚げ・シラタキの煮物。セリの風味がたまりませぬ。
「鴨、どうする?」「手っ取り早く塩胡椒でソテーかな」「皮は?」「もちろんつけたまま!!」
鴨のできあがりと同時に “白梅” がちょうど終わりましたゆえ
「半分でいいから、お代わり〜♪」
■清酒竹鶴 純米吟醸生酒 “初しぼり” H20BY
開けて数日。うまさ全開には程遠いとはいえ、やはり “竹鶴” は “竹鶴” ♪
たっぷり出た鴨の脂が絡んだ赤身もさることながら、皮を噛みしめた時の脂が口中に…
ばくはつだぁ〜!! のところへ “竹鶴” をグビり♪
溢れんばかりの脂を綺麗さっぱり洗い流す剛刀の冴えよ、ってなものですな。
しかし、これでも一応、純米吟醸。
消臭剤がいるようなプンケバや、ただ米を磨いただけのヨワヨワ純米吟醸がまずますボロに思えまする。
「真鴨はうまいけど、所詮は渡りだからねぇ」と鳥インフルエンザに過剰反応?
なれど、罹ってからでは遅いのが病。お役人の渡り同様、とんでもなく高くつくばかりか命あっての物種だけに、口にするものには「臆病者!!」の謗りも結構毛だらけ猫灰だらけ。どんな責めでも甘んじて受けまするぞ。
そんな会話から業務用の合鴨を差し入れてくれたH1兄に…大感謝♪