羽前白梅明日は早、“節分”。
結局、雪らしい雪が降ることもないまま、雪国らしからぬ冬が終わるのでしょうか。
早いところではそろそろ梅の便りも?

(日置)桜や(旭)菊とともにこの梅も忘れてはならない大事な一本。中でも…このただ『純米酒』だけという何の変哲もない容姿ながら、裏を返せば「精米歩合50%!?!?」と腰を抜かさんばかりに驚かせる “羽前白梅 純米酒” は、あの余りにもシャイな蔵元と瓜二つ。
「これがウチの基本ですから」
とこのスタンダードにかける想いは並々ならぬものがありまする。
欲をいえばちと地味すぎるのと味乗りの遅さが難なれど、この味わいは「知る人ぞ知る」ファンには堪らない一本ですな。
然れど…

このスタンダードの魅力に気づいた飲み手・売り手が増えたのか、過日オーダーしたら直後に蔵元から…
「すみません、美山錦のを切らしてしまいまして」「え〜!? そうなると次はいつになりますか」
「今年のを搾ってからになりますから」「ってことは、三月末か四月ですね」
「たぶん…」「orz」
裏貼りで、急遽仕入れたお代理さま。(苦笑)

■羽前白梅 純米酒 “出羽燦々50%” (21.1詰)
“美山錦” の地味熟れヴァージョンに比べ、やはり「50%だもの」という吟醸の味と香りがありあり。とはいえ、この程度なら大人しい方でしょう。
“白梅” らしいきれいさや締まり・キレは健在。そのきれいさゆえの “品格” に関しては「東の白梅、西の天穏」と常々思っておりまするが、最近の西の横綱には不謹慎な思想を吹き込もうとする輩もちらほら見え隠れしておりますゆえ、しばらくはこの番付どおりで差し支えないかと。(笑)
たぶん19BYでしょうから、練れよりも軽やかさがウリですな。

しかし、返す返すもあの “美山錦” ヴァージョンをきちんとキープしなかったことが悔やまれまする。
もしさんざん誉めそやした拙ブログの影響がわずかでもあるとしたなら…
ここは、まっとうな酒にはケチをつけ、ボロな酒は徹底ヨイショ♪路線に転換しましょうか。
でも、そんなことしたらますます裏街道を歩くことに? (爆)