主役はキャメラ!?
旅の話の途中ですが、公開を待っていた映画の話を♪
出だしはやや退屈ですが、山のシーンが始まった途端、圧倒的な迫力の映像に一時たりと目が離せなくなります。
ハリウッドはじめCG化が進む現代の映画づくりに叛旗を翻すかのように、初監督作品であくまでも実写にこだわった木村大作監督の映画屋魂とそれを支えた撮影班やロケスタッフ。浅野忠信や香川照之はじめ、3,000m級の山々での演技をこなした俳優陣もさることながら、終わってみればあっという間の二時間半だったこの映画の本編に登場しない彼等裏方こそが真の主役だったことに気づくはずです。
さすがキャメラ屋ですな。
ただ、一つだけ残念なことも…。
それはこの映画に限ったことではなくライブコンサートなどにも通じることなれど、最近はどこもPAが…
ドンシャリ!!
ただ音がでかければいいってものではありませぬ。調和のとれた音にしかない現実感や臨場感。その上で心に染みるセリフや音楽が生まれるのだと思いまする。
シアターやコンサートの音を司る人たちにはもっと『いい音』を聴いてほしいものですなぁ。
そして、これはおチャケにも同じことがいえまする。びっくり箱的なお酒ばかりを誉めそやすのではなく、どうせなら『いいお酒』もきちんと味わった上でそれぞれの面白さを讃える飲み手であって欲しい、とまた余計なお節介を…。(苦笑)
音に対する愚痴はともかく、150分もの大作が1,200円で見られてラッキーでした♪
まだの方々はぜひ一度足をお運びくだされ!!
■劔岳 点の記 → 公式サイト