きき酒ってヤァね
体調不良や忙しさにかまけて放置されていたサンプルにようやく出番がきました。
一合ずつしかありませんから、いつもの杯にちょびっと注いで…。
安物ですが、この杯がもっとも素直に酒の味を伝えてくれますから手放せませぬ。
■某純米大吟醸 H16BY
大吟醸とは思えぬ香りの少なさがまず◎♪ (笑)
巷での出回り具合からすると「まだ若いのでは?」と思いつつ、ジュルジュル…。
「へぇ〜、もう飲めるんだ!?」
熱燗(50℃近辺)を超させても崩れることはありませんし、上燗(45℃近辺)くらいに冷めると、さすが大吟醸、きれいで滑り良し。
味の多い酒や強い酒だけをほめそやすきらいがありまするが、こうした美酒も正しく評価してやってほしいもの。
即入れたいのは山々なれど、まだあるのよね、前のが。(汗)
■某純米吟醸 中取り生 H19BY
「何、これ!?」のアミノ酸度は、薄酒の地でもまずお目にかかれない値。とはいえ、総酸度はそれなりにありますから、味もそこそこなれど、香りは当然なし♪
ただ、もう一伸びしてほしいところで、諦めがいいこと。(苦笑)
「煮るなり、焼くなり、好きにしてください」との伝言がついていましたから、こちらも熱燗(50℃近辺)超に。(笑)
生臭はさほど気になるレベルではありませぬ。新酒の割に粗さや諄さもなく、軽やかに滑り落ち、いくらでも飲める気分なれど、もう一押しほしいところは冷やと変わらず。
15%台に割水されていますが、16%台のほうがつり合いが取れたのでは?
しかめっ面してジュルジュルしても、ちっとも楽しくありませぬゆえ…
きき酒を終えた後は普通に楽しませていただきましたが、あっという間に空っぽ。
やはり…しっかり喉を通してこその酒ですな♪
それにしても、これ、どちらも飲み過ぎ注意!! (笑)
滑りの良いきれいな酒の後で「いきなり強い酒やうまみのある酒は…」と手持ちの中では比較的大人しめのこれをリリーフに。
■辨天娘 H18BY九番娘 青ラベル
とろけそうな手羽が入ったポトフや、葱味噌をはさんだ焼き油揚げをアテに…
「腕を大きく前から上に上げて、深呼吸〜♪」(笑)
酒は寛いで呑むものであって、
肩肘張ってきくものではありませぬ♪
紅白なます、ほうれん草のお浸し。
今宵のアテは「ヘルシーだなぁ」だったのですが、久しぶりに見た “カッコーの巣の上で" の方は見応えたっぷり。
初めてみた時にえらく感動して、翌日もまた見に行ったことを思い出しました。