竹鶴 秘傳
■2004/12/21 Tue. の酒
11BY純吟の救出も終わり、満を持しての久々の竹鶴に『秘傳』を選ぶ。
昭和45年発売と記されているから、1970年かぁ。もっと早くに出会いたかったよ。
「おぉ、これこれ」。山吹色を通り越して褐色に近い竹鶴色。
6月に竹原で見た時は、硬く渋く、花どころか蕾もないような酒だったが、涼冷え5ヶ月で、冷やでもやわらかな当たりとふくらみを見せるようになった。開花宣言の頃合い?
「竹鶴は煮なきゃ」と、いつもより10秒長い燗時間。「うぅむ‥」。後の言葉は要らない。
小笹屋や清酒竹鶴シリーズのようなインパクトはないが、食事とともに飲むに相応しい、程良い旨みと捌けの良さ。定量を飲み終えた時に「もうちょっと‥」と、呑兵衛の卑しい性が顔を見せたが、聞き分けよく退散。
麹を使った蕪漬や瀬戸内を彷彿させる白身の刺身などと良いつり合いを感じさせ、久々に充足した家飲だった。
冬至のこの日の締めは、ゆず湯で我が身を湯煎。:-)
秘傅は「我が家の夕食はこんなに旨かったのか!」って気持ちにさせますね。
秘傳を初めて飲んだ時は何もつかめなかったんです。
しかし数日後に晩飯食べながら飲んだら急に輝きを放ったのでビックリしました。
お酒から、こうして飲んでくれ!と語りかけられた感じでした。
「しみじみ」という言葉がよく似合う酒かと。
こちらの人は、きき猪口に注がれた酒を覗き込んだだけで腰を抜かすでしょうが‥。:-p
nizakeさんに滋養強壮に・・・とすすめてもらったお酒です。
そうなんですか?
それに「冷え症にも‥」ってつけて、養命竹鶴とか。:-)