西方見聞録 “竹原編” -煮-
訪問をお願いしたときから「夜はお酒をご一緒しましょう」と仰っていただいていた “酒モアイ” 杜氏との酒席は、竹原某所(許可をもらってないので仔細は伏せます)。
今季から泊り込みの蔵人さんが増えたため、賄いを一人でこなす奥様にこれ以上の労をおかけするのは忍び難く…。かくして、あの “居酒屋竹鶴” は伝説となったのでありました。およよよよぉ〜。(T^T)
酒は『放し飼い』なれど、気配りは『過保護』な “酒モアイ” 杜氏ですから、その設えに抜かりはありませぬ。H18BYの生酛純米13号・14号を携えての宴。いきなりの新酒『煮酒』で幕が開きます。
素手で持てないほどアチチ燗のお酌を受けて一口すすれば、「はぁ〜っ」とすでに顔は恍惚、身体は老骨。(苦笑)
これだけでも夜通し駆けてきた甲斐が…。
アテは、久しぶりにお目にかかる海鼠と鮃・鮪のお刺身に…
これ、とろろではありませぬ。な、なんと、生酛!!
左はホワイトバランスが狂っているため、黄ばんで見えますが、生酛の酒母って、ホントにきれいです。タンク内でも泡が速醸のように “なまこ” やねっとりすることもなく、きめ細やかで冴え冴えとしているのですよ。
それを…
分析の残り物とはいえ生酛を舐めながら生酛の酒を飲む、という神をも恐れぬ所業!?
仕込みは違うものの、飲んでいるお酒の母体。まさしく
「(酒)母の味〜♪」
某製菓会社とは雲泥の差ですな。(笑)
そして、広島の冬の味覚といえば、牡蠣。ここ竹原でも当然、どっさりと。まずは酒蒸しから。
次いで、オリーブオイル焼きも。
牡蠣嫌いのカミさん、すすめられて恐る恐る手を出し…。
「これなら食べられます!!」
と。仕舞いには喜々としてパクつき、締めの牡蠣ごはんでは、なんとお代わりを!?
こちらにも牡蠣はありますが、今まで不味いものしか喰わせてないみたいで、穴があったら入りたいおやぢ。X-)
後で「牡蠣は竹原に限るのう」と云ったとか。
あんたは「目黒の秋刀魚」の殿様かいな。まったくもう…、ブヒブヒ、(-Φ-)ブ〜!
そして、そして、もう一つの驚愕は…
これこそ山かけではありませぬ。ポケットに忍ばせていた、あの “柚べし" を切ってもらい、アテにしたのはいつものことながら、これに生酛の酒母をかけてしまったのですぞ。
すると…もう…笑わずにはいられませぬ。
グレープフルーツを思わせる香りと酸味。これぞ、妙味ですな♪
これには “純米にごり” がピッタンコ。“純米吟醸生酒” や “八反原酒H12BY” も登場し、すっかりしっかり「煮酒の舞い at 竹原」でございまする♪ (笑)
楽しい時間はあっという間に過ぎ…牡蛎ごはんまでいただいて、
「余は満足じゃ♪」
ごちそうさまでした〜、と店を後に…。
杜氏と別れ、歩いてホテルへ帰る道すがら、こんな看板を発見!!
どこかで見聞きしたような名前ですこと♪ (笑)
案の定…
【つづく】
柚べし、って、「あの」柚べしですよね!まだひとつある… 熟成中^^
それに酒母をかけて… ようし!今日の晩酌に決まり!!って、酒母なんて手に入りませ〜〜〜ん!(泣 想像だけで我慢だなあ〜〜。。
それにしても夢のような宴の様子〜… 牡蠣、かきぃいいい!!
>りえぞさん
そろそろ硬くなっちゃうのでは?
酒母は無理でも醪なら"にごり"の中にどっさりと♪
酸味もあるような"にごり"から醪だけを、コーヒーのペーパーフィルターなどを使い、
写真くらいの粘度になるように抽出し、代用するってのはいかがでしょ? (笑)
いやぁ、この日はホント牡蛎三昧でしたよ。
お疲れ様でした。
ご相伴に預かりましたお酒、、、
大変興味を持ちました。
鳥取訪問のつづきもあるのでしょうか?
>れいさん
お疲れさまです。先日はたいへんお世話になりました。
お酒、何が面白かったですか?
“鳥取編”はこの後ご紹介しますが、“竹原編”と違って普通に漢数字で進むはず♪ (笑)
居酒屋竹鶴は伝説となってしまったんですねー。
でも、確かに大変ですものね!!
社長が捌いた鯛のお刺身、竹鶴古酒をかけたデザートのアイスクリームまでしっかり覚えてます。
牡蠣の作業場はみました?
おばちゃんたちが猛スピードで作業している姿、どんどん床下に落とされていく貝殻が圧巻でした。
>カンザワユミコさん
そう、お空のお星様に…って、勝手に殺すな!! <自分
牡蛎の仕事場? お蔵と呑むだけの旅ですから、余計なところは一切なしダス。
今回の観光は若桜の蔵通りと弁天様だけ。或る意味、つまんないかも。