年子(としご)
某所で見かけて「まだ持っている人が!?」と指を咥えていた14BYの “生酛強力” を…
「おや、こんなところに!?」と発見。そればかりか…
「あら、あんたもいたの!?」の 15BY “生酛純米” まで♪
造られた場所や米の違いはあるものの、製造担当者は同じですから “異母兄弟” ? (笑)
■日置桜 純米酒 “生酛強力” H14BY
■睡龍 生酛純米 H15BY
どちらも開栓されたまま温度管理もせずに放っておかれた被虐待酒。特に “生酛強力” は「残り数cmしかない!?」という稀少さゆえ、数mlをマジきき酒♪
ジュル、ジュルジュル。もう一つジュル。
「うむむむむ、味がな〜い」(笑)
「ひょっとしてこの酒は、どこまで行ってもこのままなのか」と思いつつも残りを燗。それもややぬるめの熱燗(50℃近辺)止まりに。
「それでぬるいのか?」と問われれば答はもちろん「ぬるい!!」の一言。
火入れ(60〜70℃前後)されることを思えばどうってことない温度ですもの。
もっといろんな温度で試してみなされ♪
もし火入れ程度の温度で酒の形が崩れるようなら、元々の仕込みがヤワなのでしょ。
それが例え大吟醸であろうとも同じことですな。
話を戻しましょう。熱燗の “生酛強力” を杯に注げばおよそ上燗(45℃近辺)。
「これまでか」と思った酒に生気が甦りました♪
「うぅ〜、うまいっ!!」
といっても良くある甘のうまみではありませぬ。匙加減や妥協を廃し、最後の最後まできちんと仕上げられた酒だけが持つことのできるうまみ。
まさに『これをして醍醐味といふ』でしょう。
翻って、一合強の程良い空寸となっていた15BYの “生酛純米” は…といえば、
これまた余計な甘のない酒なれど、『酒が食を呼ぶ』典型。
食が酒を呼び、酒が食を呼ぶ。それ即ち、呑兵衛にとっての無上の悦び♪
アテは、豚肉・豆腐・長葱・キャベツの卵とじ。
具が多すぎて綴じきれずに卵煮みたいであろうと、今夜は許す!! (笑)
赤魚・水菜・シメジのソテーには大葉があしらわれ、醂柿・胡瓜・水菜・茗荷のサラダもまずまず。
右手に箸、左手に杯。どちらも休む間もない大車輪で、最後には今年は実が大きい我が家の柿を醂したものもバクバクと。
おかげで食べ過ぎ〜、そして飲み過ぎ〜♪
不思議なくらい崩れないお酒ですよねー
両方とも、食中酒としてどんな酒肴にもOK牧場!
加藤さんの生もとは、とっても長きにわたって開栓放置しても、行ったり来たりを繰り返すので、つかまえるのが難しいです。昨日よかったものが、今日はもうしぶってる、みたいな(苦笑)そうしているうちになくなってしまう…
15BYは天袋に3本。まだまだ待たせていただきます。
こないだフライト便で比べましたが、材料米の差か、蔵の差か、「強力」の方が一日の長が・・・。
To れいさん
御意。崩れようにも崩れる要素がない?
To 狼亭さん
我々年寄り向きの酒肴なら♪ (笑)
To Yasuさん
飲み頃なんぞまったく意識していないかのような14BY並みだと
揺れはないですよ。ひたすら待つ忍耐を強要されますけど。(笑)
生�純米よりも個別の仕込みそのままを味わえるどぶの方が
よりはっきりと特徴が顕れます。
中でもとことんメーターを切った仕込み、例えば18BYの+20.5などなら…と
我が子の行く末を見るかのように楽しみにしておるものの、
このご時世ですから養育費の負担が重く伸し掛かっておりまする。(汗)
To 狼亭さん
強力の特性+熟成期間の差ではないでしょうか。
しかし、14BYが+7.0とはとても思えませぬ。