諸々注意!!

秋鹿いやぁ〜、前々から「こっちは別物。すごいよっ!!」と聞かされておりましたが、これほどとは…

■秋鹿 純米吟醸にごり “霙もよう” 無濾過生原酒 K6 H18BY
すでに暮れから数回蔵出しされていますが、それらは901号酵母(9号の泡なしタイプ)を使ったもの。件の「こっちは…」は協会6号酵母版で、たぶん今季の仕込みはこの51号一本だけかと。
これの何がすごいかって、下の横からの写真でお分かりのように、にごりの多さでは定評のある、あの “扶桑鶴にごり" を凌駕するにごりの物量。それに加え、901号よりも醗酵力の強い6号酵母が合わさったら…。
そのヤバさはもうハナっから、折紙付き!?

【体験談】(汗)
なるべく揺らさないようにそうっと持ち帰って、栓を覆っているアルミキャップを外す…
その途端、「シュポンッ!!」と大きな音とともにキャップが持ち上がったと思ったら、瓶内では見る見る酒が上がってきます。「うぉ〜!!」と慌てて栓を抜いたら抜いたで、今度は「バシュッ!!」と迫力満点の音が…。
すかさず用意しておいたボールに注いだのですが、栓を抜いた拍子にごく少量ながら飛散。
周囲や着ていたものの後始末をしている間も、瓶の中ではシュワシュワと泡が湧き続け、噴火の気配が止みません。
聞きしに勝る爆発力ですなぁ。はぁ〜、しんど。

【教訓】(苦笑)

  • 予めボールなど大きめの器の用意を怠ることなかれ
  • 噴きあがってきても無理に栓を抑えようとすることなかれ←どうせ無駄骨(笑)
  • 手順:
      1. アルミキャップをゆっくり外す
      2. 速やかに栓を抜く
      3. 瞬時に器に注ぎ、瓶内に余裕をもって空寸をつくる
      ※1〜3までを可及的速やかに遅滞なく行えるよう周到な鍛錬を 🙂
  • 面倒を避けたい向きは酵母菌が死滅するまでひたすら気長に待たれよ :-p

秋鹿これひとえに “爆発する酒” などと称し、噴きこぼれさせることを面白がっているおバカな輩と一線を画すためでありまする。
自腹を切る切らないはともかく、まっとうな造り手が精魂込めて造った酒であることを思えば、どうして一滴たりとも無駄にできましょうや。
肝心のお味の方は、というと…
冷やで。軽くガスっ気を感じさせつつ、6号ならではの分厚い酸がうまみをもたらし、「アミノ酸がやや乏しいか」はむしろキレの良さを生んでいるよう。
アチチ燗(60℃近辺)から冷ませば、キラキラと煌めく酸と素直な余韻、そして後切れの良さ。こりゃ「開栓作業」もさることながら「飲み過ぎ」にも、もっと度合いの強い警告が必要ですな。
そんなアブナい酒を開栓の手間を厭わないどころか、中身を撒き散らしかねないという危ない橋を渡ってまで敢えて選ぼうとするのは、「火中の栗を拾う」ボランティア精神旺盛な方か、「変わりものなら何でもいい」の下手物喰いか、いずれにしろ「蓼食う虫も好き好き」としかいいようがありませぬが、よろしければ、ぜひお試しくだされ。(笑)

最後にもう一つ。これもまた “大喰い誘発剤” ですぞ♪

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諸々注意!!” に対して2件のコメントがあります。

  1. 煮酒 より:

    901より断然良いですね!

  2. おやぢ より:

    >煮酒さん
    そう、味も良いのですが、開ける苦労も901より断然…。(苦笑)
    半分ほどになっても、ま〜だ栓が飛んでいるらしいですよ。(´ヘ`;)ハァ

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